小説 | ナノ


出会いは突然だった。
初対面の人間相手に、がっしりと両手で包み込むような握手をする人間がいったいこの世に何人いるだろう。
けれど、彼は間違いなくそのうちのひとりだった。

「Hi!はじめましてお嬢さん、オレ一之瀬一哉っていうんだ!」
「…どうも、」
「早速だけどさ、オレと結婚を前提に友達になってくれない?」
「あ、…えーと」
「ていうかもう付き合おう!うん決めた、今日から俺の彼女ね!」

あれ、交際ってお互いの意思があって成り立つものだと思うんダケドナー?

一方的な彼のセリフ
1.決めた、今日から俺の彼女ね


とりあえず圧倒されてしまったさっきの自分を殴りたい。



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -